2012年12月3日月曜日

Raspberry Pi にOSインストール&セットアップ

この内容は古くなりました。2013年8月現在の推奨は New Out Of Box Software (NOOBS) です。

公式に提供&オススメされている、Raspbian "wheezy" をWindows経由でインストールします。Rasbian は Debian GNU/Linux 派生のディストリビューションです。Debian のパッケージ群が利用できるので、何かと楽ができます。セットアップはネットワーク経由で行います。DHCPが利用できるネットワークに接続する前提です。

  1. Downloads | Raspberrypi から、OSイメージをダウンロード。BitTorrentのほうがいいでしょうね…。
  2. Win32DiskImager を使ってOSイメージをSDカードに書き込みます。
  3. Raspberry Pi にSDカードと電源を接続します。これでシステムが起動します。
  4. RJ45端子にイーサネットケーブルを接続します。DHCPが利用できるネットワークへ接続してください。
  5. Raspberry Pi に割り振られたIPアドレスを確認します。市販のDHCPサーバ内蔵型ルータの場合、Webブラウザで確認できるものが多いです。
  6. ssh でRaspberry Pi に接続します。Raspbian では、初期ユーザーは"pi", パスワードは"raspberry"だそうです。
    例:IPアドレスが"192.168.0.10"の場合
    $ ssh 192.168.0.10 -l pi
  7. sshでログインしたら、システム設定を行います。以下のコマンドを実行します。
    $ sudo raspi-config
    以下のような画面になります。
    各項目の設定を行います。
    • expand_rootfs - 初期状態ではSDカードの一部しか使えません。ファイルシステムをSDカード全体に拡張して、全容量を使えるようにします。実行後に再起動すると新しい領域が有効化されます。SDカードにファイルシステムを設定するため、次回の起動に時間がかかるようです。"ACT"ランプが点きっぱなしになります。再起動後に、dfコマンドで容量を確認しておきます。
    • overscan - 画面表示用の設定です。映像出力は利用しないので、そのまま。
    • configure_keyboard - Raspberry Pi 本体にキーボードを接続しないため、設定する必要はありません(というか設定できません)。
    • change_pass - 初期ユーザー"pi"のログインパスワードを変更します。このあと新しいユーザーを追加してユーザーpiは削除するため、設定しません。
    • change_locale - 地域を設定します。change_timezone は、これを実行したあとでないと失敗するようです。標準で"en_GB.UTF-8 UTF-8"が選択されています。必要に応じて追加します。"en_US.UTF-8 UTF-8", "ja_JP.UTF-8 UTF-8" あたりを追加しておきます。default locale は"ja_JP"にしておきました。新しいロケールは再起動後に有効になります。
    • change_timezone - "Asia - Tokyo" を選択します。
    • memory_split - RAM512MBのうち、何MBをGPUに割り当てるか。GPUを使う予定が無いので最小設定の16MBとしました。
    • ssh - sshサーバを起動しておくかどうかの設定です。"enable"を選択します。(デフォルトで有効です)
    • boot_behaviour - 自動的にGUI環境を起動するかどうか。画像出力は利用しないので、"no"を選択します。
    • update - 2012年11月時点ではアップデートはありませんでした。
    ここから先は自分でユーザーやホスト名を変更したいときの操作です。まんまLinuxです。
  8. ユーザーを追加します。例えばユーザー"honda"を追加するときは、次のようにします。
    $ sudo adduser honda
    画面の指示に従ってパスワードやフルネームなどを入力します。何も入力せずに確定すると既定値が使用されます。
  9. 追加したユーザーにsudo権限を与えます。
    $ sudo visudo
    として、次の行を追加します。
    honda ALL=(ALL) ALL
  10. ホスト名(コンピュータ名)を設定します。2つのファイルにホスト名が書かれているので、両方を編集します。
    $ sudo nano /etc/hostname
    $ sudo nano /etc/hosts
  11. 再起動。ssh接続がいったん切断される。
    $ sudo reboot
  12. 新しいユーザーでログインします。ssh元のユーザー名と合わせておくと、オプションを省略できます。
    $ ssh 192.168.0.10 -l honda
    ssh元とユーザー名が一致している場合:
    $ ssh 192.168.0.10
  13. ログイン後にsudoコマンドが使えることを確認してから、piユーザーを削除します。
    $ sudo userdel -r pi
    sudoersファイルからpiユーザーに関する記述を削除しておきます。
    $ sudo visudo

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