はじめに
この記事では、Raspberry PiにUSB-Wifiアダプタを接続して
- 固定IPアドレスを持って、
- DNS参照先やデフォルトゲートウェイをすべて自分で指定する
利用した製品
USB-Wifiアダプタを利用して、無線LANに接続します。手元で動作が確認できたのは以下の機種です。
- PLANEX GW-USValue-EZ
- PLANEX GW-USWExtreme
準備:resolvconfをインストール
resolvconfは /etc/network/interfaces の記述をもとに、/etc/resolv.conf を自動的に生成してくれるそうです。
$ sudo apt-get install resolvconf/etc/network/interfaces の設定を反映させるときは、resolvconfを再起動。
$ sudo service resolvconf restart
無線LAN接続設定
無線LAN接続のプロファイルを /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf に作成します。初期状態では何も記入されていませんでした。
- /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf の権限を変更。
sudo chmod 666 /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
- SSID, パスワードからフォーマットを生成して、ファイルに書き込む。
wpa_passphrase SSID PASS >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
- ファイルの権限を戻しておく。
sudo chmod 600 /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
- wpa_roamを使うため、wpa_supplicant.confのネットワークセクションに次の行を追加。
id_str="unique-id"
このidを振ったネットワークを使うには、/etc/nerwork/interfacesに次の行を追加。# DHCPでの例 iface unique-id inet dhcp
# 固定IPアドレスでの例 iface unique-id inet static address 192.168.0.5 gateway 192.168.0.1 netmask 255.255.255.0 dns-nameservers 8.8.8.8 192.168.0.1
- SSIDをブロードキャストしていない場合(ステルスSSID)は、wpa_supplicant.confのネットワークセクションに次の行を追加。
scan_ssid=1
- resolvconfを再起動して、設定を反映させる。
- ワイヤレス接続を起動して、ネットワークに接続できることを確認。
sudo ifup wlan0
- iwconfigでワイヤレスアダプタの状態を調べることができます。
iwconfig
無線(wlan0)と有線(eth0)を同時に使う
ここから先は必須ではありません。
有線インターフェース(eth0)と無線インターフェース(wlan0)が同時に接続されているとき、次のような使い方をしたいと思いました。
- eth0とwlan0に同じIPアドレスを割り当てる。
- eth0とwlan0を統合して、ひとつのネットワークインターフェースとして扱う。
- Bonding モジュールで NIC を Teaming する手順
- bonding モジュールでNICの冗長化を試みたい | guro_chanの日記
- bonding | The Linux Foundation
- UbuntuBonding - Community Ubuntu Documentation
- ifenslave をインストール。
sudo apt-get install ifenslave
- 念のため起動時にbondingモジュールを読み込むように設定。/etc/modprob.d/bonding.conf を作成して、次のように記入します。
alias bond0 bonding
何もしなくても自動的に読み込まれてたので、心配な人以外は書かなくてもかまわないと思います。私はLinux様がよきに計らってくれると信じることにしたので、書いてません。 - /etc/interfaces を編集します。内容は以下のようにしてみました。
auto lo iface lo inet loopback iface eth0 inet manual bond-master bond0 allow-hotplug wlan0 iface wlan0 inet manual wpa-roam /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf bond-master bond0 bond-give-a-chance 10 auto bond0 iface bond0 inet static address 192.168.0.5 gateway 192.168.0.1 netmask 255.255.255.0 dns-nameservers 8.8.8.8 192.168.0.1 bond-mode 0 bond-miimon 100
- 再起動してifconfigで調べてみると、bond0がmasterで、eth0とwlan0がslaveでそれぞれ動作しているのが確認できます。
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